活動

テーマ 

1. 異文化や異宗教の相互理解を促進する

  • それぞれの文化や宗教の特徴を、社会、歴史、地理的条件など、それがどのように生まれてきたのかまで比較しながら明らかにする。
  • それぞれの文化や宗教は、どのような性格のもので、どこがどのように異なり、どのように理解し合うことができるか、あるいは譲れない部分は何か、を明らかにする。
  • それぞれの宗教に共通する汎道徳律や汎宗教を明確化する。

2. 近代的人間像を超える何ものかを識る

  • 「異邦人」の隣人になるために何ができるか、途方に暮れている人に何ができるか、人間の心の中にある様々な<壁>をどうやって崩すことができるか、現代人にも残る「何か」を探り、西洋近代を超えた人間像を明らかにする。
  • 戦争、地域紛争、災害、飢餓、疾病、犯罪、貧困などから人間の命を守るために何をしなければならないかを明らかにする。

アプローチ

1. 研究活動

各文化や宗教に蓄積されている概念、考え方、価値観、社会課題への対応などを比較することを通して、共通する道徳概念を汎道徳律として抽出し、相違する部分についてはどのように相互理解を図ることが出来るかを探求する。

また、文化、宗教や人類の営みを振り返る中で、今日の社会課題に対して何が出来るのかを議論し、日本の伝統文化の有する精神性をもって、神に支配された歴史や近代西洋の合理性を超えた新たな人間像を打ち出す。

2社会実践活動

 異宗教や異文化の相互理解はもとより、研究活動を通して抽出される互恵と寛容の精神を社会実装するため、汎道徳律や新たな人間像についてあらゆる人々を巻き込み地球社会の隅々まで浸透させる活動を行う。

 さらには本プロジェクトの理念に基づく新たな文化や産業の創出も意図する。

社会への提案と発信 新機軸の提案

 

  • 「互恵と寛容」の精神に基づき、次の時代が安寧と幸福を共有できるものとなるよう、「心の時代」におけるあるべき社会の新機軸を提案する。
  • 経済合理性の過度な追及は、際限のない成長・拡大への欲求や全体主義・独裁に通じ、人命や互恵と寛容の精神が軽視されるることが明らかとなった。新型コロナウイルス感染症を契機として「このままではいけない」ことに多くの人々が気付いた機会を捉え、「心の時代」に向けた新たな地平を示す。
  • 宗教がタブーとされた戦後の日本社会において、日本人の宗教リテラシーの向上に取り組み、宗教の語源である「再び結びつける」を正面からとらえ、「互恵と寛容」の精神で世界を再び結びつける。

多様な分野との協業活動 協業による取り組み

様々な立場の方々との協業を通して基本理念の社会実装に取り組む。