セミオープン研究会(第3回)のご案内

長尾真(京都大学元総長)の呼びかけで立ち上がった「互恵と寛容の会」では、20世紀が進歩史観にもとづく科学技術の時代であったとすれば、21世紀は互恵と寛容の精神にもとづく心の時代であると捉えております。

人間性が豊かで思いやりのある人間社会を構築するという理念の下、西洋近代の人間・社会像を超えた人と社会のあるべき姿について、研究活動と社会実践を通して模索する活動を展開しております。

具体的には、人類に共通する寛容の精神をつむぎだすべく、さまざまな文化に暮らす人々の行動様式の礎となる観念や精神性を、聖(宗教)と俗(近代合理性)から探る試みに取り組んでいます。

宗教を学術的な観点から相対的に理解し今日的に捉え直す中で、それが長期的な視点で互恵と寛容の精神にもとづく持続可能な社会や地球を考える基盤となることが分かりました。

さらには、異文化理解や多文化共生を促進し、私たち日本人の立ち位置を見つめることにもなるのではないかとの認識を持つにいたりました。

この度、志や関心を同じくする皆様もお招きして、セミオープンの形態で議論する取り組みを開始しました。ご参加いただく皆様と新たな地平を開拓してゆくことが出来れば望外の喜びです。

○テーマ 「仏教の死後の世界観」
 今年度はこれまで、イスラム教、キリスト教における死後の世界の捉え方や宗教の役割について考えてきました。今回は仏教の観点について学ぶ機会とします。

○ゲストスピーカー 高岡 義寛 京都大学名誉教授、高野山大学客員教授(西明寺住職)

○参加メンバー
 村上陽一郎 東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授
 富田 健次 同志社大学元教授
 金田 伊代 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程(神職)

※セミオープン研究会では、当会の学者メンバー(キリスト教、イスラム教、仏教、神道の専門家)に加えて、ゲストスピーカーをお呼びするなどして議論を進めます。参加者にも積極的な議論への参加が期待されます。

○日時  2021年11月30日(火)13:00~15:00

○場所  オンライン(Zoom) ※URLは別途ご参加者にご案内します。

○費用  法人参加:33,000円(税込)/名、自費参加:11,000円(税込)/名

○お申込み先 フォームにご入力ください

○お問合せ先 office@nagaomurakami.org (#を@に変えてメールしてください)

主催:互恵と寛容の会(長尾・村上基金)
運営:株式会社クロス・ディメンション

※お申込みいただきました後にお振込先をメールでご連絡します。3営業日(土日を除く)以内に連絡のない場合、お申込みに際して何らかの問題が生じていると思われますので、上記お問合せ先までご連絡ください。